SNSマーケティングとは?
成果を出すために押さえておくべきポイントを詳しく解説
SNSマーケティングは、その名のとおり、SNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用したマーケティング手法です。SNSとは、インターネット上で、個人同士がコミュニケーションを図れるプラットフォームを指します。
以下で、SNSマーケティングに用いられるおもなプラットフォームの特長や、SNSマーケティングの重要性について見てみましょう。
SNSプラットフォームの種類と特長
日本国内で「4大SNS」とされているのが、LINE・Twitter・Instagram・Facebookです。
最近では、動画配信をメインとするYouTubeやTikTokも、SNSマーケティングのプラットフォームとして注目されています。
ここでは、上記6つのSNSについて解説します。
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LINE
LINEは、日本国内で最も利用されているコミュニケーションアプリです。国内の月間アクティブユーザー数(MAU)は、2022年12月末時点で9,400万人を超えており、年齢や性別を問わず、幅広い層が利用しています。
企業がLINEで公式アカウントを開設し、チャットボット(自然な会話が自動でできるプログラム)を設置すれば、ユーザーと「友だち」として会話できます。 -
Twitter
Twitterは、全角140文字までの短文を投稿できるSNSで、MAUは2017年時点で約4,500万人です。
リアルタイムの情報収集力に優れるとともに、リツイート機能による高い拡散性も備えています。これらの強みを活かし、SNSマーケティング手法の一つである「SNSキャンペーン」を多くの企業が実施しています。
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Instagram
Instagram は、写真や動画を中心とするSNSです。MAU は、2019年6月時点で約3,300万人であり、20代・30代の利用率が高い傾向にあります。
Twitterと比べると拡散性は劣るものの、「インフルエンサーマーケティング」のプラットフォームとして欠かせません。特に、視覚的に訴求しやすいジャンルとの相性がよいでしょう。
また、ストーリーズ機能やライブ配信機能、ショッピング機能など、SNSマーケティングに活用できる機能も続々と登場しています。
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Facebook
Facebookは、実名で利用するSNSで、MAUは2019年3月時点で約2,600 万人です。インターネット上のみのつながりではなく、リアルでの知り合いともつながりやすいのが特長です。
特定のユーザーを集めるグループ機能や、情報発信を目的として個人アカウントとは別に作成できるページ機能など、ビジネス向けの機能が充実しています。そのため、オンラインサロンのプラットフォームに活用されるケースも多いでしょう。
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YouTube
YouTubeは、世界で最も利用されている動画配信プラットフォームです。国内のMAUは、2021年5月時点で6,900万人を超えています。
YouTubeでは、自社アカウントの運用や、ユーチューバーによるインフルエンサーマーケティングが可能です。また、投稿した動画のURL をTwitterで拡散するなど、他のSNSと組み合わせることで、より大きな効果が期待できるでしょう。
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TikTok
TikTokは、ショートムービーを配信できるSNSで、MAUは2019年2月時点で950万人です。国内のみならず、世界的にも利用者が急増しており、特に10代・20代から人気を集めています。
若年層をターゲットとしたSNSマーケティングでは、TikTokを活用するのもおすすめです。
なぜSNSマーケティングなのか
SNSマーケティングが重要視される理由として挙げられるのが、「スマートフォン・SNSの普及」です。スマートフォンが普及した現代では、年齢や性別に関係なく、多くの方が日常的にSNSを利用しています。
そのため、商品・サービスの購入を検討する際に、SNSをチェックするケースも少なくありません。ユーザーは、SNSで自分の悩みを解決してくれる商品を探したり、口コミを比較検討したりして、購買の意思決定をしています。
また、SNSマーケティングには自然検索や広告と異なる性質があり、ユーザーに興味を持ってもらえれば、短期間で大きな効果を得ることも可能です。
これらの理由から、SNSマーケティングは企業が取り組むべきマーケティング施策といえます。
SNSマーケティングのメリットとデメリット
ここでは、SNSマーケティングのメリットとデメリットを解説します。
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SNSマーケティングのメリット
SNSマーケティングは、無料で始められます。例えば、自社アカウントを開設して運用するだけなら、費用はかかりません。まずは無料でできる範囲で着手し、自社に合うマーケティング手法を模索しながら進めていけば、「お金をかけたのに成果が出ない」といった
リスクを減らせます。また、SNSマーケティングは、ユーザーとの関係を構築しやすいのが特長です。「いいね」やコメントなど、SNSに備わっている機能を活用できるため、企業がユーザーとコミュニケーションをとるハードルが下がるでしょう。
さらに、爆発的な拡散が起こることで、期待以上の効果が得られる可能性を秘めている点も、SNSマーケティングのメリットです。
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SNSマーケティングのデメリット
SNSマーケティングのデメリットは、SNSの強みである拡散性により、炎上のリスクも高まってしまう点です。
実際に、企業アカウントが関係する炎上騒動はしばしば発生しています。明らかに不適切な内容を投稿した場合はもちろんですが、企業の意図がユーザーにうまく伝わらず、誤解を招いて炎上につながるケースもあるでしょう。
炎上は企業の信頼度にも影響するため、SNSマーケティングに取り組む際は、発信する情報の内容や表現を精査しなければなりません。
SNSマーケティング手法
SNSマーケティングには、大きく分けて5つの手法があります。ここでは、それぞれを具体的な事例とともに見てみましょう。
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SNSアカウント運用
SNSアカウント運用とは、自社の公式アカウントを開設し、自社商品や企業活動に関する情報発信をしたり、ユーザーとコミュニケーションをとったりする手法です。
ユーザーにとって有益な情報を発信することで、信頼関係を構築しやすいのがメリットです。また、積極的なコミュニケーションを図ると、企業はユーザーに親しみを持ってもらえるでしょう。
SNSアカウント運用の成功事例として挙げられるのが、ユーザーとのコミュニケーションを重視している某家電メーカーです。自社の顧客であるかを問わず、すべてのユーザーに丁寧に対応するとともに、堅苦しさのない雰囲気で運用を続けた結果、人気のSNSアカウントとなっています。
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SNS広告
SNS広告は、各SNSに搭載された広告配信サービスを活用し、広告を出稿する手法です。
広告を配信する際は、ユーザーのアカウント情報やSNSの利用傾向などをもとに、詳細なターゲティングができます。広告の種類も複数あり、SNSのタイムラインに流れる投稿と似た形式の広告や、広告の配信枠として定められた場所に表示される広告が代表例です。
某電子書籍配信サービス運営会社は、高いブランド認知を獲得するため、SNS広告キャンペーンを実施しました。特に、Instagramにおいて「自分の顔がTVCMで親しまれているキャラクターの顔に変わる」というAR広告を提供し、ユーザーに体験してもらった点がポイントです。体験型の広告により、ブランドを身近に感じてもらうことに成功しました。 -
SNSキャンペーン
SNSキャンペーンは、SNSユーザーを対象としたキャンペーン施策で、次のような種類があります。
(例)
・ハッシュタグ投稿キャンペーン
・フォロー&リツイートキャンペーン
・フォロー&いいねキャンペーン例えば、ハッシュタグ投稿キャンペーンなら、指定のハッシュタグを付けて投稿することがキャンペーンへの参加条件です。自社商品などに関して、ポジティブな内容の投稿を数多く発生させられるのがメリットです。
TikTokで実施されたハッシュタグ投稿キャンペーンでは、歯科医院のフランチャイズ事業やオーラルケア商品の製造・販売を手がける会社が成果を上げています。キャンペーン参加者への景品は設けなかったものの、魅力的なブランドエフェクトを作成したことで、企業名を含むハッシュタグが付いた動画が多数投稿されました。
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ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、おもにSNS上のユーザーの声を収集・分析し、新商品の開発やサービスの改善、トレンドの予測などに活かす手法です。アンケートによる意見収集とは異なり、ソーシャルリスニングではよりリアルな意見を獲得できます。
某食品メーカーは、SNSに投稿されたユーザーの声を商品開発に取り入れ、人気商品を生み出しました。その投稿とは、「この商品(同社の商品)はこのように食べるとおいしい」という内容です。ソーシャルリスニングで隠れたニーズを見つけたことにより、求められている商品を最適なタイミングで提供できました。UGCの効果検証ができる。
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インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で影響力を持つ「インフルエンサー」に自社商品・サービスをPRしてもらい、ユーザーの興味関心や購買意欲を高める手法です。
インフルエンサーは、フォロワー数の規模に応じて次の4つに分類でき、それぞれが異なる強みを持ちます。インフルエンサーの種類 フォロワー数の目安 トップインフルエンサー 100万人超え マクロ(パワー)インフルエンサー 数十万人規模 マイクロインフルエンサー 数万人規模 ナノインフルエンサー 数千人規模
これらは「幅広い層にブランドを知ってもらう→トップインフルエンサー」「特定のターゲットに購買を促す→マイクロインフルエンサー」など、目的に応じて使い分けられます。インフルエンサーマーケティングの成功事例に挙げられるのは、某コンビニエンスストアチェーンです。インフルエンサーのYouTubeチャンネルにて、同社商品を使ったコラボ動画を公開し、他のSNSでも情報を拡散した結果、短期間で幅広い認知を獲得できました。
SNSマーケティングを成功させるためのポイント
ここでは、SNSマーケティングで成果を出すためのポイントを解説します。
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ターゲティング
最初のステップとして重要なのが、ターゲットを明確にすることです。
SNSは、プラットフォームごとに主要ユーザー層や強みが異なります。また、SNSマーケティングのなかでどの手法を選ぶかによっても、ターゲットへのアプローチの仕方が変わるでしょう。
ブランドや商品・サービスのターゲットに応じて、プラットフォームや手法を使い分ける必要があります。
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KPI設定
ターゲットや使用するプラットフォーム・手法を決めたら、「KPI」を設定します。
KPI(Key Performance Indicator)とは、目標を達成するために各フェーズに設ける、達成度合いを測る指標です。
例えば、最終目標が「ターゲットからの売上アップ」の場合、次のようなKPIを設定できます。(例)
・SNS広告でWebサイト訪問数を◯週間で◯%増やす
・SNSキャンペーン期間中にUGCを◯件獲得する
・インフルエンサーマーケティングで月間の購入数を◯件増やす -
改善サイクルを回す
ブランドや商品・サービスの認知度などにもよりますが、SNSマーケティングに着手しても、すぐに成果が出ないケースは珍しくありません。
SNSマーケティングを成功させるためには、KPIの達成状況を見ながら改善を繰り返し、継続することが大切です。
SNSマーケティングを行なう際の注意点
最後に、SNSマーケティングを行なううえで気を付けるべきポイントを紹介します。
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炎上リスクに備える
先述のとおり、SNSマーケティングには炎上のリスクがあります。リスクを最小限に抑えられるよう、事前の対策が必要です。
例えば、自社アカウントで投稿する際は、複数人のチェックを経る体制を整えておくと、不適切な投稿を防ぎやすくなります。また、企業として触れるべきではないセンシティブな話題の範囲についても、明確にしておくとよいでしょう。
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運用ルールを決めておく
属人的な運用方法だと、担当者が不在のときや異動してしまったときに、運用が止まってしまいます。また、パフォーマンスも不安定になるかもしれません。
SNSマーケティングを安定して継続するためには、SNSマーケティングを始める前に、運用ルールを定めておきましょう。
SNSマーケティングにも活用できる YOTPO(ヨットポ)
SNSマーケティングを行なうなら、UGCマーケティングプラットフォーム「YOTPO(ヨットポ)」を活用してはいかがでしょうか。
YOTPOを活用すれば、商品を購入したユーザーによるレビューをSNSで拡散できます。
YOTPOのレビュー収集率は最大10%であり、効率的な収集・活用が可能です。
また、写真や動画などのUGC(ユーザー生成コンテンツ)をSNS広告のクリエイティブに活用することもできます。ターゲットに合わせたUGCを収集すれば、ユーザーの購入意欲を高めやすくなるでしょう。
YOTPOについてさらに詳しい情報を知りたい方や、お問い合わせをご希望の方、導入事例を確認したい方は、下記ページをご覧ください。
まとめ
SNS上でユーザーにアプローチするSNSマーケティングは、多くのユーザーがSNSを日常的に利用していることや、短期間で効果を得やすいことなどから注目されています。
SNSマーケティングのおもな手法は、次の5つです。
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SNSアカウント運用
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SNS広告
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SNSキャンペーン
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ソーシャルリスニング
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インフルエンサーマーケティング
SNSマーケティングを成功させるためには、これらの手法やプラットフォームをターゲットに応じて使い分ける必要があります。併せて、KPIの設定や改善サイクルを回すことも忘れないようにしましょう。
今回紹介した内容を参考に、SNSマーケティングに取り組む際は、UGCマーケティングツール「YOTPO」の活用もぜひ検討してみてください。