UGCをECサイトへ活用する方法
収集したUGCをECサイトへ活用することでコンバージョン率の向上が期待できます。
ここでは、活用すべきページとその役割、掲載事例についてご紹介します。
1.レビュー専用ページ
レビュー専用ページでSEO対策
レビューは、Googleおよび他のすべての検索エンジンでクロールされます。
すべてのレビューをまとめた専用ページを作ることで、新しいレビューが収集されたタイミングで情報がアップデートされ、常に新鮮なコンテンツを提供することができます。
その結果、商品に関する情報も増え、ユーザーがGoogleでブランドや商品名を検索した際に、ECサイトにたどり着く可能性が高くなります。
レビューページ事例:マットレスECサイト「lull.com」
IGCは、Influencer Generated Content(インフルエンサー生成コンテンツ)の略で、インフルエンサーによって作られる商品やサービス紹介のコンテンツです。自発的に投稿されるUGCと異なり、多くの場合は企業側からの依頼で制作されています。
CGMは、Consumer Generated Media(カスタマー生成メディア)の略で、ユーザーによって投稿される情報で形成されるWebサービスです。Q&Aサイト、化粧品の口コミサイト、レシピ投稿サイト、グルメサイト、イラスト投稿サイトなどが該当します。
レビュー専用ページURL
https://lull.com/reviews/
Lullは、マットレスをはじめとした、睡眠の質を高めるソリューションを提供するブランドです。
レビューページには、”Reviews You Can Trust(信頼できるレビュー)”という見出して次の文章が明記されています。
「良い内容も悪い内容も、すべてのLull製品のレビューを掲載しています。私たちは、レビューにお金を払ったり、否定的なレビューを削除することはありません。すべてのレビューを改善のための参考にしています。」
レビュー一覧では、商品ごとに表示を切り替えたり、高い評価・低い評価でソートをかけるたりすることも可能です。
[引用]Yotpo.com:Inspiration Gallery/lull.com
レビューページ事例:アパレルECサイト「SUMMERSALT」
レビュー専用ページURL
https://www.summersalt.com/pages/reviews/
SUMMERSALTは、デザイナー品質を安価で提供する、水着をはじめとした女性向けウェアを展開するアパレルブランドです。
ユーザーによりフィットした商品を提供できるよう、10,000人の女性から150万回以上の身体測定を行った上で、サイズガイドを作成しています。
レビューページでは、実際の着用写真も多く掲載されており、さまざまな体型のユーザーに愛用されていることがわかります。
[引用]Yotpo.com:Inspiration Gallery/summersalt.com
2.トップページ
トップページ直帰率を下げ、商品詳細ページへの遷移率を向上
トップページはユーザーと最初の接触です。ここでブランドへの興味と信頼を築くことで、トップページの直帰率を下げます。
また、購入者のレビューや写真といったUGCをトップページに掲載することで、商品への興味喚起を促し、商品詳細ページへの遷移率の向上も期待できます。
トップページ事例:健康食品ECサイト「JULIE’s REAL」
トップページURL
https://www.juliesreal.com/
JULIE’s REALは、100%天然食材を使用した、アーモンドバターや穀物を含まないヘルシーグラノーラを提供する食品ブランドです。
トップページの商品一覧の下には、商品を使った料理写真のギャラリーが設置されています。
ユーザーは気になる写真をクリックするだけで、料理にどの商品が使われているのか理解でき、そのまま商品詳細ページへ遷移したり商品をカートへ追加したりすることができます。
[引用]Yotpo.com:Inspiration Gallery/juliesreal.com
トップページ事例:おもちゃECサイト「Oompa」
トップページURL
https://www.oompa.com/
Oompaは、オーガニックで持続可能な方法で生産された子供用の木製玩具や製品のみを販売する、オンライン小売業者です。子どもたちと地球に良い影響を与えるおもちゃを取り扱っています。
トップページでは、さまざまなおもちゃの写真やおもちゃで遊ぶこどもたちの写真をギャラリーで見ることができ、実際の購入者のレビューも確認することができます。
[引用]Yotpo.com:Inspiration Gallery/oompa.com
3.カテゴリページ
カテゴリページで商品の興味喚起
商品と並べて評価とレビューを強調することによって、カテゴリページから商品詳細ページへのクリックを促進します。
また、多くの商品にレビューが掲載されているという事実は、初めて利用するユーザーにとって不安払しょく要素にもなります。
カテゴリページ事例:低炭水化物フード「Cali’flour Foods」
カテゴリページURL
https://califlourfoods.com/products/
Cali’flour Foodsは、低炭水化物カリフラワーベースの食材を販売しているブランドです。
商品一覧ページには、取り扱い商品と並べて、購入者によるレビュー件数と平均星評価が掲載されています。
特に新規ユーザーにとっては、「多くの人に選ばれている」「評価がよい」という結果は、初回購入の商品を選ぶ上で重要な情報です。
カテゴリページで商品に興味をもたせることで、商品詳細ページへの遷移を向上できます。
[引用]Yotpo.com:Inspiration Gallery/califlourfoods.com
4.商品詳細ページ
コンバージョンに近い商品詳細ページで購入の後押し
商品詳細ページは、商品に興味をもつ、または購入検討ユーザーが訪問する、コンバージョンに近いページの1つです。
商品情報だけではなく購入者レビュー表示することで、ユーザーの不安を払しょくし、購入の後押しをすることができます。
商品詳細ページ事例:ジュエリーEC「Mejuri」
Mejuriは、ハイクオリティなジュエリーを手の届く価格で提供しているブランドです。多くの女性が日常的に身に着けられる、「自分自身のためにつける、毎日のための高級ジュエリー」をコンセプトに掲げています。
商品詳細ページでは、購入者のレビューだけではなく、ユーザーが質問を投稿できるQuestion機能も並列しており、「チェーンも金でできていますか?」「変色することなく、毎日シャワーで着用できますか?」といった質問への回答を見ることもできます。
[引用]Yotpo.com:Inspiration Gallery/mejuri.com
5.カートページ
カートページで離脱を防ぐ
商品を選択しカートページへ遷移しても、約70%のユーザーは離脱すると言われています。
ブランドや商品への不安によるカート離脱を防ぐために、購入直前に最高のレビューと高評価の商品を表示しましょう。
カートページ事例:サングラスEC「BLENDERS EYEWEAR」
BLENDERS EYEWEARは、日常的なサングラスからスノーボード・スキーゴーグルなどアウトドア向け商品まで取り扱うブランドです。
カートページでは、直近の購入レビューを表示し、ブランドや商品への信頼感を醸成しています。